論文メモ The Daily Life of Software Engineers during the COVID-19 Pandemic

January 30, 2021

COVID19でソフトウェア開発者が在宅稼動(WFH)をはじめたことによる稼動時間の使い方、良好性(Well-being), 生産性の変化を調査した。 ロックダウンを実施した国々のエンジニア500名の中から、2020年4月20日から26日の一波について192名、2020年5月4日から10日の二波について184名を選び、サンプルを集めた。 結果、会社での勤務とWFHの間で、稼動時間の使い方はほぼ変わっていないかった。 また、一波において休憩と生産性の間に負の相関がみられたが、それ以外では良好性、生産性、社会性、心理の4つと特定の業務内容の間に相関関係はみられなかった。 結果、組織やエンジニアにとってWFHそれ自体が課題になるわけではないと結論づけている。

稼動時間の使い方の変化をみるためにMeyerらによるエンジニアの仕事内容の分類にしたがい、消費時間の割合をもとめた。 一波、二波、会社での勤務の時間の違いは下図のとおりで、WFHではバグ修正、休憩、割込み、メールにかける時間が減り、仕様、テスト、管理業務、文書化、学習にかける時間が増えている。 また、一波と二波をくらべると、二波では休憩とNetworking(人間関係の構築)につかう時間が減った。 fig1

良好性、生産性、社会性、心理と仕事内容の相関関係は次のとおりで、冒頭にのべたとおり、一波では休憩と生産性に負の相関はみられたが、それ以外に統計的に有意な関係はない。 WFHで活動内容別の消費時間の割合に変化がなく、同時に、良好性や生産性などと相関関係のある活動が確認できなかった。 このことから、WFHが組織やエンジニアにとって、直接的な課題になることはないと結論づけられている。 fig2

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